様々なご相談

京都市右京区築35年の木造・中古物件のインスペクション

中古住宅の購入希望者からご依頼いただきました。素人目にはわからない建物の質、耐久性、メンテナンス時期そして一番大切なのが、中古物件価格に加えて必要となるリフォーム費用です。購入者にとって最も大切なことはリフォームにいくらかかるかということ。中古物件をリフォームする場合、予算が大きくオーバーすることがあるのが現状です。
今回に建物調査では、建物の床下、仕上がり、今後の耐久年数、害虫被害、耐震性、油外化学物質調査など一般のインスペクションでは行えない内容を網羅しました。
建物調査、ホームインスペクションは下記のような手順で実施しました。
1:まずは現状を把握すること
目視だけでは不完全で、床下はほとんど確認させていただきました。その結果シロアリの被害を確認することが出来ました。その部分はリフォームする必要があります。また今後の事も考慮し、敷地の形状や敷地内の排水状況などから床下の高い湿度を確認しました。給排水管の確認を行った結果、リフォーム時に配管の交換が必要であることも確認されました。
   

2:リフォームの内容を図面化すること
私たちのような専門業者でない方は、ほとんどの方がリフォームには図面など必要ないと思われています。特に見積りの段階でそこまでする必要性を感じられないのではないでしょうか。
しかし、実際はそうではありません。今回もそうですが、おおよその図面を作成させていただくことにより、施工内容が明確化され、同じ工事内容の見積もりを複数の施工業者でお願いすることが出来ました。同じ土俵の見積もりになるために、実際の工事金額を安く抑えることに繋がりました。

3:依頼者の健康状態をヒアリング
これはケイ・ワタベ独自の調査となります。健康を考える住宅を提案してる私たちだからこそ、適切なアドバイスを行うために実施しています。このヒアリングでリフォーム後快適に生活していただけるご提案をすることも出来るようになるのです。

4:リフォーム金額と中古物件の購入金額を合わせた予算を考える事
中古住宅購入の注意点は、建物の金額にリフォームの金額を上乗せして考える必要がある点にあります。今回はホームインスペクションにより、修繕点が明確になり、正確な見積りが出たことで、購入金額と併せて考えることができました。お客様はその範囲で可能と、この物件の購入を決断さました。

このように、購入前のホームインスペクションは、購入者を守ることに繋がると実感致しました。