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京都市北区のホームインスペクション(建物調査)

京都市北区のホームインスペクション(建物調査)


訴訟案件建物調査

調査日   2024年3月1日
構造 木造2階建て    175㎡
                          137㎡
建蔽率
建築年数 約2年
 
<築2年の木造二階建てを調査>
現状:
①新築完成して空家での
状態が1年以上続いている。
②完成した後に、2階への階段の天井があまりにも低く、設計ミスということで
設計者自らがそれを認め改修工事している。
③閑静な住宅街
④一般的な売り立て(土地を先行して販売して後に建物を建てる)。

調査内容:
①目視での確認
②床下確認
③レーザーによる水平、垂直確認
④赤外線カメラ使用
⑤壁内などマイクロスコープ撮影
⑥屋根裏状況確認

調査結果:
①当初の設計図書を見ただけ欠陥だとわかる間取り。階段をやり直し施工しなければならない理由が一目で分かった。この欠陥に設計者が設計段階で気づかないことが大きな問題。
②ユニットバスの基礎がメーカーのマニュアル通りに施工されていない。
③断熱材の施工が悪く壁内結露を起こす可能性が大きいことが判明。
④天井裏の断熱施工精度が悪い。
⑤差込やスイッチの壁内のボックスと断熱材が密着していないために、壁内結露の可能性が大きい。
⑥敷地境界線上のブロック工事が建物完成後施工では通路が狭く、施工に困難を要することがわかっているのに建物施工前に同工事がなされていない。

<結論>
新築完成2年足らずの建物だが、本来の設計が素人レベルの設計である。K先生当初階段の天井の高さが階段4段目で1.8mだった。完全に設計ミスで、階段室の構造として階段室は吹き抜けもしくはそれに近い構造としなければ、天井高さが低くなる当該建物は2階の床が階段室に入り込んでいたために、階段室の天井が低くなったのである。これは設計者として恥ずべき設計内容である。
当該建物の設計者は構造設計が専門であり、自らが衣装建築や建物の設計を一からできる設計者ではなかったことが大きな問題である。したがって、断熱材の施工精度が悪いのは、その制度を見抜く力が設計者にない、もしくは現場管理をしていなかったと思われる。最悪のパターンである。
今回、建物調査は訴訟対象とした調査を実施し、鑑定書作成に至った。

調査費用
112㎡
訴訟用建物調査
基本調査 ¥3,000×112㎡ =¥336,000
技術費          ¥1,200×112㎡ =¥134,400
鑑定書作成      ¥2,300×112㎡    =¥257,600

現状建物図面作成 112㎡
¥5,000×112㎡   =¥560,000
    
  合計 ¥1,288,000